フィアット/アバルト 試乗記

イタ車試乗3連発!第2弾はアバルト595コンペティツィオーネ!これぞホットハッチ

投稿日:2016年11月14日 更新日:


前回に続きセールスの方から「アバルトはこんなにしっとりした感じじゃないんですよ〜」といわれ次の車を紹介されました。なんとアバルト595コンペティツィオーネ(噛みそう)これは1120kgの車体に180馬力のエンジンを詰め込んでFFで駆動する、スペック聞いただけでも刺激的な車です。

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中に乗ってみると座った感じは普通のフィアット500とそう変わらず、ちょっと太く感じるステアリングとサイドの張り出しが大きいシートがアバルトを感じさせます。シートを合わせて早速試乗と行きたいのですが、シートとステアリング位置がなかなか合いません。思ったより座面が高く、ハンドルも結構上に角度がついており好みの問題ですがしっくりきませんでした。

エンジンを掛けるとレコードモンツァ(マフラー)から勇ましい排気音が鳴り響きます。先のアバルト124スパイダーのレコードモンツァ無しでも勇ましい音でしたが、やはりオプションのレコードモンツァは付けるべきだと感じます。大人しく乗りたいならフィアット版があるので、アバルトは多少吹っ飛んでいた方がよく似合います。

ギアを一速に入れ(5MT)いざ発進ですが、車体が軽いせいか気難しい感じもなくすんなり発進します。ただ結構サスペンションが固く、シートも固めなので乗り心地は悪いです。道が悪いと助手席からクレームがきます。

ただハンドリングのキレは良く、先ほどのマフラー音と相まってかなり気持ちが昂ります。ホイールベースも短いせいかスパッと向きを変え、ターボラグもそこまで感じずにグイグイ加速します。助手席に人を乗せることが少ないなら最高に面白そうですね。

124スパイダーが意外と乗り心地が良かったのでシフトノブの振動とか気になりましたが、595は振動や音など全てがダイレクトに体に伝わって来る感じでシフトノブの振動なんで気にする事は無かったです。乗り手が車に期待する感触・質感にズレが生じると、悪いズレだと違和感、良いズレだと称賛になるんでしょうね。その意味では595はズレは無く、理解して乗る人には最高の一台となり得そうです。

スポーツスイッチを押すとレスポンスが更に鋭くなり、怒涛の加速が始まります。思わずハンドルが取られそうになりました。車と格闘しながら走るような感覚で、運転する楽しさここに極まりといった感じです。最近は楽な車が多い中、「頑張って運転する車」がすごく新鮮で自分自身楽しかったです。

出発の時は乗り心地の悪い車だなという気持ちが、帰った頃にはこんな世界もあるんだと満足しておりました。可愛い外観とは裏腹にかなりのじゃじゃ馬で、その刺激はミニクーパーSを上回っていると言えます。これに対抗するにはジョンクーパーワークスしか無いのですが、ミニシリーズの方が乗り心地は良いようです。(特に現行F型以降は顕著)普段使いしたり人を乗せる機会が多いならミニ、完全に自分一人の非日常マシンとして楽しむならAbarth595competezioneですね。








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