911 試乗記

911カレラ(Black Edition)に試乗 マフラー音も録画

投稿日:2015年12月23日 更新日:


先日ポルシェセンターに伺ったときに担当の方にお願いして911の試乗をしました。もしかするとNAフラット6の911に乗れる機会は最後かもしれない、と思ったためです。GT3系はNAのままですが、これはまず試乗する機会がなく、国内も来年にはターボになった911が配車されはじめるらしいので気軽にNAフラット6に乗れるのは今しか出来そうにありません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

試乗車はブラックエディションで20インチホイールが精悍な雰囲気を出しています。まずは各部が温まるまで軽く流しますがPDKのデキが良いことにいつもながら感心してしまいます。デュアルクラッチトランスミッションは低速に弱いと言われてましたが、ポルシェのPDKはうちのミニクーパーS(R56,AT)より右足に神経尖らせる必要がないので楽ちんです。ミニクーパーSはのんびり走っても2200rpm位にならないとギアチェンジせず一速へのキックダウンも平気でしてしまうのでガックンと揺れ、低速では扱いづらい印象です。ポルシェPDKは1500rpmあたりでもばんばんギアを上げていきます。しかも気にしなければいつギアが変わったかも気づかないほどの滑らかさです。マカンの時も感じましたが、PDKは数あるデュアルクラッチトランスミッションの中でもトップのできばえだと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA

エンジンも扱いにくさは微塵も無く、加速が欲しいときに右足を踏み込めば、欲しいぶんだけ加速してくれます。また驚くべきはその加速の仕方で、RR故に加速時にリア加重になってトラクションがガッツリ駆動輪にかかって後ろから押し出されるような加速をします。わりと鈍感な私でもこの違いは感じ取ることができました。MRであるケイマンとの大きな乗り味の違いですね。高速コーナリングを試せるような試乗はしてないのですが一般的な速度域では「意のままに」という表現がぴったりだと思います。ブレーキングでフロント加重にしてハンドルを切るとクィっと向きを変えそこからの加速も先ほどのリア加重によりドンと加速してくれます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA

これが今でこそ車両設計の高度化や電子制御により抑えられていますが、「RRの悪癖」と言われる挙動の一端なのでしょう。991型になってからグランツーリスモ的な性格が強まったといわれていますが、以前の型の911では「車と格闘しながら」運転する楽しい車両のようですね。いつか乗り比べてみたいです(そのような機会が訪れることは無さそうですが)。

あとはエンジン音が凄く印象的です。3000rpmを越えた当たりから車内にエンジン音が響き始めとても気持ちいいです。独特なクォーンという音をいつまでも聞きたいと思わせますが、公道では一瞬しか聞けません。ちょっと焦らされるぐらいが丁度良いのかもしれませんが、安全な場所(サーキット等)で全開を試したいものです。今後のターボモデルもエンジン音にこだわったとエンジニアの方が話したそうですが、どうなっているか気になりますね。

最後に録音したマフラー音です。スポーツエグゾースト非装着車ですが、わずかにバリバリ音(?)が聞こえます。ノーマルモードとスポーツプラスモードで音が違うような気がしますが、マフラーのバルブが開くとかそういうのではなくアイドリング時の回転数やレスポンスの違いだけなのかもしれません。








-911, 試乗記

執筆者:

関連記事

ポルシェ911Rで時速320km出す動画

まだ実車を見た事はありませんが、ポルシェ911Rでかっ飛ばす動画がアップされています。

サウンド(動画有)の好みはあれどやはりポルシェ。718ボクスターに試乗

先日ポルシェ718ボクスターを他の用事ついでに試乗してきました。試乗車は素のボクスターでざっとスポーツクロノパッケージ、LEDライト、19インチホイールが装備されていました。

新型CBR1000RR、レブル250に試乗。そして契約。

ちょこっと前ですがホンダ(2輪)の試乗会が熊本であり参加して来ました。お目当ては新型CBR1000RRとレブル250です。

S660に試乗

ディーラーに行き、実車を眺めてみると意外とコンパクト。思わず「小さっ!」と出てしまいました。最近の軽はハイトワゴン系が多いので背が低いとすごくコンパクトに見えます。逆に初めてタントカスタムやN-BOX …

優等生アウディTTSに試乗 排気音も録画

遅ればせながら新型TTSに試乗。




アーカイブ

カテゴリー