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ポルシェケイマンインプレッション

世間的には4/11はメートル法公布記念日だそうです。そこで(?)スポーツカーのメートル原器とも言われるポルシェの末っ子、我がケイマンについてのインプレッションをしてみようと思います。

インプレッションといってもジャーナリストのように大層な文章は書けませんが、自分が日々感じている事を簡潔に述べてみます。

一番の美点は初ボクスター試乗の時から変わらないコーナリングの良さです。ハンドルを切ってからの車の動きが過敏すぎすダルすぎず、しかしあっという間に自分の望む位置に曲がっているという不思議な感じです。こういうのを「意のままのコーナリング」や「人馬一体」というのでしょうね。ちょこちょこ色んな車にも試乗していますが、ちょっと過敏すぎたり、ちょっとだるすぎたりする事がままあります。(車の性格を考えると納得のセッティングだとは理解できます。要は自分が求めるものと合致するか。)

ちょっと過敏な車も運転してすぐは「楽しい!」と感じる事もありますが、長い時間乗っていると「もう、ちょっとお腹いっぱいです」となることもしばしば。(以前のアクセラがちょっとそんな傾向があった。)ポルシェケイマンは過敏すぎずダルすぎず、ちょうどいい塩加減で、疲れもあまりありません。

あとはブレーキも美点です。試乗ではビビってちょっとハードなブレーキングも出来ませんでしたが、自分で買って乗っていると大変素晴らしいデキだと分かります。ブレーキング時の前のめり感も少なく、あっという間に減速できてしまうのでビックリする事この上なしです。さぞブレーキダストも盛大に出ているのだろうと思っていたのですが、意外と少ないようです。国産と比べるとダストは多いですが、BMW/ミニより少ない感じです。

ちょっと失敗したかなと思うのが車高。自分のケイマンはスポーツシャシーという車高が-2cm下がるオプションを付けているのですが、-1cmのPASMにしておけば良かったと最近思います。というのも低くて段差などで擦る事がたまにあります。当たるのは樹脂製の風よけの部分なので手軽に交換できるとは思いますが、あまり気持ちのいいものではありませんよね。ちょこっとだけ乗り心地も悪いです。しかしそれは車高が下がる事によるスタイリングとのトレードオフだと割り切るしか無いでしょうね。試乗でノーマルサスやPASMにも乗りますが素晴らしい乗り心地ですので日常的に乗るならノーマルかPASMが良いでしょう。

よく周りから聞かれる加速に関しては「そこそこ」だと思います。めっちゃ速いという事はありません。(同じ価格帯だとアルファロメオ4Cの方がめっちゃ加速感は味わえると思う)しかしサーキット等で乗ってみて分かったのですが、頭打ち感がなかなか見られません。200km/hを超えてもまだまだ途中経過という感じで加速してゆきます。一般的には体験できない領域にポルシェの神髄があるのかもしれませんね。その神髄のおかげで日常領域での「味」も出ているのならば、さすがポルシェのセッティングと言えるでしょう。

買ってからの後悔は運転が好きな人ならほぼ無いと思われ、とってもオススメです。買った当時は維持できるかも未知数で、すぐ売る可能性もあったのですが、今ではかなり満足しており「なんとか維持して長く乗りたい」と思わせる車です。

 

思えばケイマンが納車されたのは2015年の12月末だったのでかれこれ一年と四ヶ月が過ぎようとしています。

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