最近のニュースを賑わしているこの問題ですが、BMWにも飛び火しており、ここらで一斉に取り調べがありそうですね。以前「VWの快進撃をよく思わないメーカーが絡んでそう」と記しましたが、アメリカでのVWのシェアは想像以上に低く、直接的なライバルは不在と思われ日本でのイメージとはかけ離れていました。(ちなみに2014年の新車販売台数ではGM17.8%、フォード15.1%、クライスラー12.7%、トヨタ14.4%に対し、フォルクスワーゲン2.2%)
これはVWの稼ぎ頭の一つである中国の経済が不透明なので、今のうちに米国でのシェアを拡大しようと焦った可能性もありそうだなと思います。本場の欧州でも競争力のあるディーゼルがないとセールス的にまずく、それを成し遂げるために試験の目を欺いていたのでしょうか。アメリカ側は試験と一般走行で排ガス性能に差があり過ぎで以前から疑いの目を持っていたそうですが、今回の問題のプログラムを突き止めるまでに時間がかかったようです。
今では車の至る所にセンサーが取り付けられ車の状態を常時監視している訳ですが、それが悪い方向で使われたかたちになりました。車が試験中か一般走行中か判断できるとなると、今後の排ガスや燃費の試験はやり方を考えないといけないかもしれません。
比較的マジメでクリーンなイメージのドイツ企業だけあって、VWが与えたショックはかなり大きいですね。