サイトアイコン it's my life

1シリーズキラー?ミニクラブマン(F54)クーパーDに試乗

ミニクラブマンの最近追加されたクーパーDに試乗。

まず第一印象ですが、随分大きく感じます。全幅が1800mmあり、これはケイマンと同じ値。デザインのせいもあり写真では結構ノペッと見えますが、実車を見てこれに慣れると5doorの方が腰高に見える不思議もあり、実際に見てみないと分からないものですね。

ミニ5doorより一回り大きく、リアドアの開口部も広いため、リアシートを使う頻度が高いならばクラブマンが乗り降りがしやすいです。

ミニ5doorの後部座席開口部

ミニクラブマンの後部座席開口部

ミニの中では日常使いに頻用される車種なので、こういう使い勝手は結構気になります。内装もデザインやメッキの使い方含めて落ち着いた雰囲気を出しており、高級感があります。ミニで高級感というのも何か新しいですね。

乗り込んでエンジンをかけますが、R56ミニクーパーSではボタン式だったエンジンスタートですが、トルグスイッチを押すタイプに変わっています。ミニは航空機をイメージしている操作系なので、ソレっぽい仕草でエンジンを掛けいざ試乗スタートです。ディーゼル音は外で聞くとガラガラ聞こえますが、ドアを閉めるとシーンと遮音されます。

運転してみた感想はとにかく「軽い」です。比較がR56ミニクーパーSになってしまうのですが、ステアリングの重さからコーナーの曲がり方、加速の仕方も全て「軽く」なっています。

加速はディーゼルなので有り余るトルクでグイグイ引っ張ってあっという間に法定速度に達します。しかもエンジンは上まで回らず低回転ですぐにシフットアップしていくので車内は静かなまま加速していきます。いつの間にか結構スピードが出ているので「速い」とも言えるでしょう。今までガソリンNAエンジンに慣れきった自分としては、ディーゼルターボの低い回転数での怒濤の加速はとっても新鮮でついつい低回転からグッとアクセルを踏んでしまいます。2000rpmも回ってないのに背中を押される感覚は病みつきになりそうですね。

ステアリングの重さやコーナーの曲がり方もスッと力まずに曲がります。クーパーSだと曲がる方向とは逆のタイヤに荷重がかかってグイッと向きを変え、その間ステアリングが小刻みに動きドライバーにインフォメーションを伝えていくような感じがあるのですが、クラブマンだと何事もなかったかのようにウインドウを通した景色だけが移動していきます。意地悪く言えばミニのゴーカートフィーリングが弱まった(無くなってはいない、あくまでもR56クーパーSとの比較)インフォメーションが少ないとも言えますが、クラブマンの性格を考えるとこのセッテイングも良いですね。いつか機会があれば比較にクーパーSDにも乗ってみると面白いかもしれません。とても運転が楽で、長時間のドライブも問題が無さそうです。乗り心地も段差を上手く吸収しており快適でした。

内装も落ちついていて乗り心地も良く、運転も楽で、後部座席も実用的で、ミニのお洒落な外装まで手に入るのでクラブマンが人気なのも頷けます。中古車価格も割と高いんですね。

ケイマンが来る前まではクーパーSに運転する楽しみを見いだしていましたが、ケイマンが来てからは運転の楽しみはケイマンが担っており、クーパーSとはポジションがダブってしまっています。クーパーSも刺激的で楽しい車ではあるのですが今はそれはケイマンに任せたいので、ミニクーパーSをもう少しマイルドな車種、たとえばクラブマンクーパーDに変えても良いんじゃないかと思ってしまいます。

BMW116iにもよく乗る機会があるのですが、後輪駆動という事を除けば1シリーズに勝るとも劣らない実力があり、装備の差はあれどリセール等も考えてもミニの方が割安に感じてしまいます。アイドリングストップからの復帰時の振動や乗り心地など遜色ありません。

これはかなり心動かされる車ですね。

モバイルバージョンを終了