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新旧サウンド動画有り。新型911カレラSに乗ってみた(ちょい乗り)

金曜日、新型911の試乗車は出払っており展示車を見るだけだったのですが(前回参照)夕方に試乗車が帰ってきたので乗ってきて良いですよと担当から許可が出たので乗ってきました。しかしもう夜遅く、申し訳ない気持ちもあったのでガッツリ乗らずちょい乗りです。

 

試乗車はカレラSで420馬力・500Nmを発揮し、0-100km/hは3.9秒という俊足です。従来の「911ターボ」には乗った事が無いので分かりませんが、馬力等の数値は一昔前の911ターボに匹敵しています。オプションはGTスポーツステアリング、スポーツクロノパッケージ、PASMスポーツシャシー、スポーツエグゾースト、ヒートシーターくらいしかパッと分かりませんでした。

乗り込む前に前期型とハンドルの形状が違う事に気づいてしまいました。細かいところ変わっているんですね〜。

新型911

 

前期型911

インテリアですが、ベージュにGTスポーツステアリングという組み合わせがなかなか良かったです。上品な感じの中にもスポーツ性がある感じで、これまでベージュ内装には興味が無かったのですがこれならアリかもと思わせる雰囲気でした。

 

操作系はポルシェ共通なのでささっとエンジンをかけますが、思ったより勇ましい始動音で少し安心しました。ターボ化で少し大人しくなるかな〜なんて思い込んでいました。音質はもちろん変わっており、自然吸気の乾いたサウンドを弱めて低音を効かせた感じの音になっています。巡航から少しだけ加速してみると遠くで「シューン」というターボチャージャーと思われる音が聞こえてくるのも新型ならではなんでしょうね。

油温等もすでに暖まっていたので周囲の状況を見て急加速体験もしてみますが、自分が普段ミニクーパーSで感じているターボラグなんてものは感じられません。上までバンバン綺麗に回ります。ターボ化によるトルク増大の恩恵は凄まじく、加速時はシートに押し付けられるような感覚になります。回転の上昇に伴って力が出てくる自然吸気のモデルとはまた違った凄さがあります。いやー、これは痺れました。若干回転・サウンド共にキレが落ちたような気もしますが「キレッキレ!」から「キレてる」ぐらいの差なので人によって評価が変わりそうなところではあります。

一つだけ気になったのが、コースティング状態から加速する場合、ギアが繋がるのに少しラグが感じられました。こんなもんかと言われればそれまでですが、PDKのデキが良いので余計に気になります。

操作系も良くなっており、センターコンソールにあった「スポーツ」や「スポーツ+」のボタンは無くなり、ステアリングで操作しますが、これがなかなか秀逸。帰りにケイマンで「スポーツ」に入れる時に一回視線を正面からそらさなければならず結構不便に感じてしまいました。(ブラインドタッチだと「スポーツ」と「スポーツ+」の区別がつきにくい)ハンドル握りながら手元で操作できるのはかなり評価できます。

スポーツレスポンススイッチも押すと瞬時にギアが下がり、即加速体制に持ち込めます。ノーマルモードでスポーツレスポンススイッチを押してもスポーツエグゾーストやPASMは点灯しなかったので、ギアだけ下げてるのでしょうか。あるいは見えないところで色々制御しているかもしれませんね。

ナビも結構見やすく・操作しやすくなっており便利です。車両情報の選択レバー(Gフォースやスポーツクロノの作動させるやつ)だけでナビの目的地を操作できたりしてちょっと感動しました。ナビ画面に視線を動かす必要がなく、メーターの液晶で登録した目的地や履歴から行き先設定ができます。

リア点灯時

リアブレーキ時

わずかな時間しか乗れませんでしたがそれでもかなりの進化を感じる事ができました。エンジンのターボ化によるデメリットはこの試乗ではマイナスに感じられませんでした。自分がポルシェらしさとして感じている機械としての精密性や、人の感覚に忠実な操作性は何も失われておらず、むしろ従来の911ターボに近づいた気がして満足度は上がったのかも、と思ってしまう貧乏性の自分がいました。

最後に空ぶかしの動画を上げておきます。参考に同じ場所で撮った前期911の動画も上げておきます。カレラとカレラS、ノーマルマフラーとスポーツエグゾーストの違いもありますのであまり直接の比較にはならないかもしれませんがご参考までに。

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