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911カレラ(Black Edition)に試乗 マフラー音も録画

先日ポルシェセンターに伺ったときに担当の方にお願いして911の試乗をしました。もしかするとNAフラット6の911に乗れる機会は最後かもしれない、と思ったためです。GT3系はNAのままですが、これはまず試乗する機会がなく、国内も来年にはターボになった911が配車されはじめるらしいので気軽にNAフラット6に乗れるのは今しか出来そうにありません。

試乗車はブラックエディションで20インチホイールが精悍な雰囲気を出しています。まずは各部が温まるまで軽く流しますがPDKのデキが良いことにいつもながら感心してしまいます。デュアルクラッチトランスミッションは低速に弱いと言われてましたが、ポルシェのPDKはうちのミニクーパーS(R56,AT)より右足に神経尖らせる必要がないので楽ちんです。ミニクーパーSはのんびり走っても2200rpm位にならないとギアチェンジせず一速へのキックダウンも平気でしてしまうのでガックンと揺れ、低速では扱いづらい印象です。ポルシェPDKは1500rpmあたりでもばんばんギアを上げていきます。しかも気にしなければいつギアが変わったかも気づかないほどの滑らかさです。マカンの時も感じましたが、PDKは数あるデュアルクラッチトランスミッションの中でもトップのできばえだと思います。

エンジンも扱いにくさは微塵も無く、加速が欲しいときに右足を踏み込めば、欲しいぶんだけ加速してくれます。また驚くべきはその加速の仕方で、RR故に加速時にリア加重になってトラクションがガッツリ駆動輪にかかって後ろから押し出されるような加速をします。わりと鈍感な私でもこの違いは感じ取ることができました。MRであるケイマンとの大きな乗り味の違いですね。高速コーナリングを試せるような試乗はしてないのですが一般的な速度域では「意のままに」という表現がぴったりだと思います。ブレーキングでフロント加重にしてハンドルを切るとクィっと向きを変えそこからの加速も先ほどのリア加重によりドンと加速してくれます。

これが今でこそ車両設計の高度化や電子制御により抑えられていますが、「RRの悪癖」と言われる挙動の一端なのでしょう。991型になってからグランツーリスモ的な性格が強まったといわれていますが、以前の型の911では「車と格闘しながら」運転する楽しい車両のようですね。いつか乗り比べてみたいです(そのような機会が訪れることは無さそうですが)。

あとはエンジン音が凄く印象的です。3000rpmを越えた当たりから車内にエンジン音が響き始めとても気持ちいいです。独特なクォーンという音をいつまでも聞きたいと思わせますが、公道では一瞬しか聞けません。ちょっと焦らされるぐらいが丁度良いのかもしれませんが、安全な場所(サーキット等)で全開を試したいものです。今後のターボモデルもエンジン音にこだわったとエンジニアの方が話したそうですが、どうなっているか気になりますね。

最後に録音したマフラー音です。スポーツエグゾースト非装着車ですが、わずかにバリバリ音(?)が聞こえます。ノーマルモードとスポーツプラスモードで音が違うような気がしますが、マフラーのバルブが開くとかそういうのではなくアイドリング時の回転数やレスポンスの違いだけなのかもしれません。

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